Quantcast
Channel: 日々の気持ちを短歌に
Viewing all 16047 articles
Browse latest View live

昭和萬葉集(巻五)(158)(昭和十五年~十六年の作品)  Ⅲ(6)

$
0
0
8月10日(日)     
 
昭和萬葉集(巻五)(158)(昭和十五年~十六年の作品)
 
講談社発行(昭和55年)
 
Ⅲ(6)
 
はてなき戦線(6)
 
戦場にて(2)
 
生井武司
 
包囲圏せばめて逢(あ)ひし他部隊に故郷を聞けり兵らも我も
 
小松北溟
 
敵前の陣地構築に疲れはて妻の夢さへみることもなし
 
村石波之助
 
日(け)ならべて霖雨(りんう)続けば背嚢(はいなう)も水筒皮も黴生
 
(かびは)えにけり
 
瓜生鉄雄
 
山の端(は)に赤き火星を信号燈と兵あやまてり今宵もまた
 
土山欣一
 
便衣隊(べんいたい)入り込める故燈(ひ)をかくせと足音あらく告げて行
 
く声
 
(つづき)
 

原 昇遺歌集 「人生行路」(新星書房)(40) 蜊蛄(ざりがに)

$
0
0
8月10日(日)
原 昇遺歌集
 
「人生行路」(新星書房)(40)
 
発行者:後藤瑞義
 
平成元年~六年
 
蜊蛄(ざりがに)
 
母ませる頃にふとも還らせて刈り草に赤し蛇苺幾顆
 
出合ひがしら童子ふたりが見せあふ桶に釣りたて蜊蛄いくつか泳ぐ
 
作歌欲間歇泉に似てくれど厳しきことを人には求む
 
息ぬきの存在にわれなりゆくか孫らふと来てするは漫談
 
千年木夏そらへむき剣なす嫩葉を吐きて直立不動
 
バイクなる独りの旅の孫男の子今松島の月を見をると
 
 (つづく)
 

日本の詩歌29短歌集(39)  服部躬治(7)

$
0
0
8月10日(日)
日本の詩歌29短歌集(39) 
 
中公文庫:1976年11月10日発行
 
服部躬治(7)
 
世を世ともわれは思はず、岩かげに落ちこみし雪の凝(こ)りてしかく言ふ。
 
おもしろう雪をふらせて篠原(しのはら)のおのれはえなきふりにしも鳴る。
 
あらためて枕(まくら)冷えななむ寝ぬくもるわが身いとはし身も冷えななむ。
 
雪とけのあしたの道にきのふまでなづみし砂利の同じ面ふむ。
 
朝雪のふりうづみたる道の上に小砂利がともに見えずさびしき。
 
下駄(げた)の緒(を)のゆるびおぼゆる間こそ雪げの道のわびしかりしか。
 
小ざかしきもののおとなひや大空のむなしき心朝ふぶきつつ。
 
 (つづく)

短歌表現辞典(天地・季節編)(3)  八月・季節(3) はつがつ(八月)(3) 

$
0
0
 
短歌表現辞典(天地・季節編)(3)
 
1998年2月10日発行:飯塚書店
 
八月・季節(3)
 
はつがつ(八月)(3)
 
八日ごろ立秋を迎えて暦の上では秋にはいるが、実際には残暑がきびしく、熱帯夜
 
がつづく、学校も大体八月いっぱい夏休み、会社などもお盆の帰省旅行などにより
 
夏の休暇を行なう。十五日は太平洋戦争の敗戦記念日である。その直前の六日に
 
は広島市、九日には長崎市に原爆投下され、多くの戦争による犠牲者を出し、戦争
 
の終焉が決定づけられた。各地で記念祭が催される。
 
八月の雑沓に来てわが耳にもつとも近き死者を呼び出す    田島邦彦
 
八月は大切な月その中の六、九、十五、ながく思ふべし     高野公彦
 
人老いて茄子はしづけき八月の紺をささげてゐたるふるさと   影山一男
 
太陽とキスしている気分なり船上にごろり寝ころぶ八月      田中章義
 
(つづく)
 

後藤人徳の短歌(95) キリストの愛

$
0
0
 
後藤人徳の短歌(95)
 
平成13年の短歌(3)
 
8月11日(月)
 
    キリストの愛
 
閉したる心の闇の深ければキリストの愛光と増さん
 
反対の青信号を見ていたり何かを遠く待つ心地して
 
ぶらんこの下に出来たる水溜まり亡き子の姿はもはや映らず
 
空席のあるも扉の前に佇ち電車の外を眺める少女
 
塀沿いの道を急いで少女行く屈折をする影をひきつつ
 
 

「内村鑑三所感集」(岩波文庫)より   正義と慈悲

$
0
0
 
「内村鑑三所感集」(岩波文庫)より
 
原文は文語調、人徳の口語訳および意訳の個所もあり。
 
8月11日(月)
 
正義と慈悲

正義、正義と言います。確かに、正義は貴い。しかし正義の道はかならずし
 
も困難ではないのです、不義を罰すれば良いからです。難しいのは慈悲の道
 
です。いかにして不義を赦すか、これが仁者のこころを悩ます問題です。そ
 
こで神はキリストによってこの問題を解決したのでした。もし神が正義のみ
 
にてわたしたちに臨まれたとしましたら、わたしたちは粉々に砕け散るで
 
しょう。ですからわたしたちは、わたしたちを神が憐れみ給うところの憐れ
 
みをもって隣人に接するべきでしょう。

 

昭和萬葉集(巻五)(165)(昭和十五年~十六年の作品 )  Ⅲ(6)

$
0
0
8月11日(月)
 
昭和萬葉集(巻五)(165)(昭和十五年~十六年の作品
 
講談社発行(昭和55年)
 
Ⅲ(6)
 
はてなき戦線(6)
 
戦場にて(3)
 
稲森四郎
 
敵襲の気配(けはい)おぼゆるふかき夜を射角の麦穂光動かず
 
浅田末一
 
配り来し夕飯遅く敵陣の焼くる火光(ほかげ)に透かし見て食ふ
 
冬野清張
 
降りくれて砲音(つつおと)遠しクリークの水の明りのしばしたもちぬ
 
つはものの眠る草原昼日たけ敵の死臭の風に通へり
 
酒井 光
 
我が兵と敵兵(てき)の墓標がそれぞれに並び建ちたる丘は高からず
 
相沢貫一
 
空襲する敵機まもりて夜半(よは)は過ぎ野分(のわき)と思ふ屋上の風
 
 
(つづく)
 

原 昇遺歌集 「人生行路」(新星書房)(41)  一会

$
0
0
8月11日()
 
原 昇遺歌集
 
「人生行路」(新星書房)(41)
 
発行者:後藤瑞義
 
 平成元年~六年(16)
                                                                                                                                           一会
歌会の席酷評あたへし夜に電話すれば月を今見てをると
 
歌に一生詠みし君のふるさとの小港見つつ掌は合はすなり
 
励ましの分からぬまでに闘病に疲れし歌の子うたひつつ逝きぬ
 
ふたり子を伴ひわが娘今ごろは富士登りゐむ月おぼろなり
 
命にて正目に見たりハマナスの花すぎ凪げるオホーツクの海
 
砂丘のハマナスすでに実を結び繁みに昼の虫は鳴くなり
 
熟れそむる石狩稲原渺渺とひろがる涯に低し浮き雲
 
(つづく)
 

日本の詩歌29短歌集(40)  服部躬治(8)

$
0
0
8月11日(月)
日本の詩歌29短歌集(40)
 
中公文庫:1976年11月10日
 
服部躬治(8)
   
雪の日を日たけて起きて門(かど)づけの人に物やるはたさびしかり。
 
しくしくに雪ふりそそぐ早川の鳴る瀬高浪(たかなみ)たちとどまらず。
 
さしむかふ雪の大山わが鼻にひたとつかへてこそばゆく立つ。
 
道のべに犬のくそありけりかたまりてひととせありけりいのちめでたの。
 
箸(はし)かたし落ちたるを拾ひもとどほりとり具してつかふわがはなれわ
 
ざ。
 
人死ぬればたのしおもしろしきらびかにてらひかぶきて葬(はうむ)るわざ
 
す。
 
畳おもへらく女めかしき足ざはり舞ふと立つらしもわが心の上に。
 
(以上遺作「須賀川吟」より)
 
 

短歌表現辞典(天地・季節編)(4) 八月・季節(4)  はづき(葉月)(1)

$
0
0
8月11日(月)
 
短歌表現辞典(天地・季節編)(4)
 
1998年2月10日発行:飯塚書店
 
八月・季節(4)
 
はづき(葉月)(1)
 
陰暦八月の別称。陽暦では九月上旬から約一か月間に当る。月見月の異名もある
 
ように仲秋の名月が見られる。またツバメが去りカリが渡るころなので、燕去月(つ
 
ばめさりづき)・雁来月(かりくづき)・紅葉のころなので木染月(こそめつき)・濃染月
 
(こそめづき)・紅染月(べにそめづき)、萩が美しいので萩月、などの異名もある。し
 
たがって、現在の八月とは全く季節感が異なっていることに注意したい。
 
葉月つごもりは葉月末日。
 
けふも暗るるか暗きを慕ふわがこころけふも燃ゆるか葉月の朝空     若山牧水
 
わが生れし葉月かなしくたましいはしんかんとして野を飛びつづく     香川 進
 
(つづく)
 

鑑賞:歌集「悲しき玩具」(二十二)(下書き) 

$
0
0
 
鑑賞:歌集「悲しき玩具」(二十二)(下書き)           後藤瑞義
 
()歌の順序は歌集の順序によります。
 
朝な朝な
 
撫でてかなしむ、
 
下にして寝た方の腿のかろきしびれを。
 
「朝な朝な」、朝々、毎朝、略して「あさなさな」ともいいます。短歌を始めてこのような
 
言い方があるんだと学んだのでした。たとえば、土屋文明に有名な「この三朝(みあ
 
さ)あさなあさなをよそほひし睡蓮(すゐれん)の花今朝はひらかず」という歌があり
 
ます。
 
ちょっと横道にそれました、失礼しました。次の「撫でてかなしむ、」、…それにして
 
も、「朝な朝な 撫でて…」とは、リズム的にも内容的にもぴたっと合っているよう
 
に思います。それで、「撫でてかなしむ、」ですが、まず「たたく」でもなく「こする」の
 
でもなく、「さする」のでもなく、「撫でる」のです。そして、「かなしむ」のです。「かな
 
しむ」、「悲しむ」、「哀しむ」、「愛しむ」、そうです、ここの「かなしむ」は「愛しむ」で
 
はないかと思うのです。「朝な朝な撫でて愛しむ」のだと思うのです。それでは、何
 
を、…。「下にして寝た方の腿のかろきしびれを。」なのです。
 
 寝相というものは、人それぞれあるとおもうのですが、どうしても同じ形で寝るのが
 
習慣となるように思います。啄木もやはりそのようではなかったでしょうか。右か左
 
かわかりませんが、下にして寝る習慣があったのでしょうか。それとも、仰向けに
 
なって寝たのでしょうか。そして、下にして寝た方の腿が軽くしびれるのです。その軽
 
くしびれている腿がいとしくてしょうがないのでしょう。「いつも、いつも、下にして悪い
 
なあ」などといいながら、軽くしびれている腿をなでている啄木の姿が浮かんできま
 
す。
 
 
朝な朝な
 
撫でてかなしむ、
 
下にして寝た方の腿のかろきしびれを
 
 

後藤人徳の短歌(91)  休火山

$
0
0
 
後藤人徳の短歌(91)
     
      2006年 8月24日25日ブログより

8月12日()
 
休火山
 
雪被(かぶ)り眼前にいまそそり立つ休火山とう富士の静かさ
 
ホームレス眠れる地下の階段を昇りて地上の芽吹きに出会う
 
切られたる花の寿命はどのくらい激しく匂いを立てて売られる
 
川沿いにさくら植えるは散りしあと再び水に眺めるためか
 
川の面(も)に散りたるさくらふたたびの運命(さだめ)をもちて流されて行く
 
散る花を惜しむばかりに川沿いにさくら植えては浮ばせている
 
 

「内村鑑三所感集」(岩波文庫)より  「行路易し」 

$
0
0
 
「内村鑑三所感集」(岩波文庫)より
 
原文は文語調、人徳の口語訳および意訳の個所もあり。
 
8月12日(火)
 
「行路易し」
 
信じなさい、信じなさい、そうして信(まか)せなさい信(まか)せなさい、神をこころの
 
中に持ち神に全てをなしてもらうのです。あなたの内にあるものは世の中にあるより
 
も強いのです。神はあなたに代わりあなたの心を潔めてくれます、あなたの身体を
 
丈夫にし、あなたの行いを完璧にし、なすべきことはどんなことでも簡単にやってく
 
ださるのです。信仰こそ世に勝つための力です。信仰と言うのは自分ではいっさい
 
力を入れないで、愛に溢れる父なる神に自分自身をすべてお任せすることなので
 
す。生きてゆくのが難しいと嘆くのはやめなさい。神を信じれば人生行路のどんな難
 
所も、あるいは人の裏切りも、難なく切り抜けられるのです。
 
 
 

昭和萬葉集(巻五)(170)(昭和十五年~十六年の作品 )  Ⅲ(7)

$
0
0
8月12日(火)
 
昭和萬葉集(巻五)(170)(昭和十五年~十六年の作品
 
講談社発行(昭和55年)
 
Ⅲ(7)
 
はてなき戦線(7)
 
戦場にて(4)
 
山内清平
 
炊飯(すいはん)の水をくまむと降(お)りし岸流れてきたる屍(しかば
 
ね)に遭(あ)ふ
 
遊底(いうてい)をはづしてのぞく銃口のなかの螺旋(らせん)に月がかげ
 
さす
 
綾川徹男
 
われ死にしのちの操縦手にこの戦車の癖をくはしくけふ説明す
 
本山英一
 
高々と撃ち合ふ轟(とどろき)の止みし間に燐燃ゆる機翼の破片を拾ふ
 
久保井吉治
 
隊列を離れて一人黙々と血拭きし刀を携(さ)げて行く
 
宮本茂雄
 
生きて無事に任務果しし喜(よろこび)に泣きつつ込めし弾丸(たま)を抜
 
きをり
 
 
(つづく)
 

原 昇遺歌集 「人生行路」(新星書房)(42)  与謝野寛・晶子碑成りて

$
0
0
8月12日(火)
原 昇遺歌集
 
「人生行路」(新星書房)(42)
 
発行者:後藤瑞義
 
 平成元年~六年
 
与謝野寛・晶子碑成りて
      
しろたへの布に除幕の引き緒をば何(なに)とか縫ひつく心をどりて
宿願の歌碑の除幕の秋晴れや紅白の幕はずみつつ張る
十余年の契りを今日ぞ果したり光のみ親の歌碑の建立
除幕の緒引くと佇たせる君の面祖母の晶子にあまりに似ます
孫娘白布のぞくや連理歌碑秋の日かへす動くばかりに
四つの歌碑成りしをわが家の墓に告げ安けき眠りの希ひ言ひそふ
(つづく)
             

日本の詩歌29(41)  短歌集(41)  尾上柴舟(1)

$
0
0
8月12日(火)
日本の詩歌29(41)
 
中公文庫:1976年11月10日発行
 
短歌集(41)
 
   尾上柴舟(1)
   
あさまだき伯耆(ほうき)路(ぢ)行けばやせ馬の痩(や)せしひたひに秋かぜの吹く
 
茶つみうたかすかにひゞく岡のへに桐(きり)のはなちり風ぬるく吹く
 
(以上『叙景詩』より)
 
星のかげ少女(をとめ)のゑまひたゞかくて人のこのよは寂しくもあらず
 
静けさに堪へねばかりの身となりぬ森の木(こ)の実(み)よとく土を打て
 
釣床(つりどこ)やハイネに結ぶよき夢を小(ち)さき葉守の神よのぞくな
 
(以上『銀鈴』より)
 
なつかしきおもひ湧(わ)く日は市(いち)に立ちもの乞(こ)ふ子らもしる人のごと
 
葬(はう)ぶりし胸のおもひの堪へがたなうら若草の萌(も)えいづる日は
 
 
(つづく)

短歌表現辞典(天地・季節編)(6)  八月・季節(6)  はづき(葉月)(2)

$
0
0
 
短歌表現辞典(天地・季節編)(6)
 
1998年2月10日発行:飯塚書店
 
八月・季節(6)
 
はづき(葉月)(2)
 
陰暦八月の別称。陽暦では九月上旬から約一か月間に当る。月見月の異名もある
 
ように仲秋の名月が見られる。またツバメが去りカリが渡るころなので、燕去月(つ
 
ばめさりづき)・雁来月(かりくづき)・紅葉のころなので木染月(こそめつき)・濃染月
 
(こそめづき)・紅染月(べにそめづき)、萩が美しいので萩月、などの異名もある。し
 
たがって、現在の八月とは全く季節感が異なっていることに注意したい。
 
踏切を越えて直ちに入る山の青(あを)しづかなる葉月つごもり 宮 柊二
 
葉月すでに風につめたきみちのくの蔵王の山に星仰ぎをり    鶴田正義
 
雲の峯くづほれやすく葉月すゑ悲しみの像(かたち)の秋果をたまふ 松坂
 
 弘
 
なつ真夏葉月八月ガラス越し玉の緒のごと蛙(かえる)を見たり 村木道彦
 
木染月(こそめづき)・燕去月(つばめさりづき)・雁来月(かりくづき)
 
 ことばなく人をゆかしめし秋  今野寿美
 
(つづく)
 

よみうり文芸(静岡版) 松平盟子選 入選する

$
0
0
 
平成26年8月12日(火)

よみうり文芸(静岡版) 松平盟子選 入選する

過疎化する村より来たるバスツアー今渋滞の高速におり   

後藤人徳の短歌(97)  原爆

$
0
0
 
後藤人徳の短歌(97)
 
同人誌「賀茂短歌」平成11年より
 
8月13日(水)
 
 原爆
 
 一瞬に五千万度の高温に焼かれし広島長崎の街
 
何歳か何という名か炭のごと焼かれていたり原爆により
 
骨のみの傘差してゆくかなしみか汚染のすすむ地球に住むは
 
 草も木もあるひは叫びたき夜か驟雨激しく揺さぶりており
 
 

「内村鑑三所感集」(岩波文庫)より  「教会を要せざる信仰」

$
0
0
8月13日(水)
 
「内村鑑三所感集」(岩波文庫)より
http://www.izu.co.jp/~jintoku/utimura10.htm
 
原文は文語調、後藤人徳の口語訳および意訳の個所もあり。
 
8月13日(水)
 
「教会を要せざる信仰」
 
宇宙の働きによって真理を築き、わたしの信仰を確かなものとしていますので、かな
 
らずしも教会をわたしは必要としません。風がわたしのために色々弁護してくれま
 
す。波がわたしのために証明してくれます。私の信仰の基礎はなにかと問われたら
 
わたしは山を指差します。そのどっしりとしたゆるぎない山山。復活の希望を問われ
 
たらわたしは群生をする植物を指差します。冬には枯れ春に再び青々と葉を伸ばし
 
てゆく。わたしの父なる神は夜空に星座をちりばめ、全ての人を照らす真実の光で
 
す。わたしは神学を学んでわたしの信仰を維持しようとは思いません。かえって、す
 
べての科学者と哲学者がわたしの希望していることの正しさを証明してくれるであり
 
ましょう。
 
Viewing all 16047 articles
Browse latest View live




Latest Images